優待クロスはお安く買い物する事と同義なので資産運用の中心には成り得ません

2023年5月6日土曜日

資産運用

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長くなっていますので、結論だけ知りたい方は一番下の「優待クロスの使い方のキモ」をお読みください。

日本独特の株主優待制度ですが基本的に私はこの制度には反対です。どちらかというと廃止にしてもらいたいですが優待を新設する企業は増えるばかりとなっていますね。

株主優待の恩恵を受ける為には現物株を保有しておかないとダメなんですが、現物株のみだと価格が上下に動くたびに評価損益が変わります。この価格変動をゼロにして手数料のみで株主優待を取得しようとするのが優待クロスですね。

優待クロスに限らず、株主優待というのは普段の生活にちょっとしたアクセントを加えるスパイスだと考えています。

なお私は優待クロスであろうと何であろうと各個人が好きにお金を使えばいいと考えています。だから投資方法についてどうこう言うつもりはなく、これは私の考え方であります。

優待クロスが資産運用の中心に成り得ない理由

株主優待には金券・食事券・各種割引券・カタログギフト・自社商品等たくさんあるのですがお金を出せば買えるものがほとんどです。こう考えると優待クロスをして手数料のみの低コストで優待を取得することはお安い買い物をする事と同義であると考えています。

広義の意味では資産運用になりますが、わかりやすい言葉で言うと優待クロスは節約だと考えられます。節約を資産運用の中心としても限界があるのではないでしょうか?

資産運用の中心はやはり株式

資産運用とはやはりお金に働いてもらう、お金がお金を増やすといったものではないかと思います。まあ現物資産運用の不動産や太陽光発電などもありますが多くの人ができる資産運用とはペーパーアセット(株式・債券・リート)の投資だと思います。

株式・債券・リートの中でも中心になるのは株式でしょう。私もそうなんですが多くの人は資産運用の中心を株式にしていることだと推測します。未来はどうなるのかわかりませんが過去のデータから株式のリターンが最も良いというのが理由です。

私は株式100%の資産運用ですが、そうでなくても株式がゼロで資産運用している人はいないのではないかと考えています。

優待クロスで資産運用している方からの反論

以前ツイッターでこのことをつぶやいたら多くのご意見をいただきました。その中の意見は次の2つに集約されていました。

・優待クロスでお安く買い物出来た分、余剰資金を作ることができる

・優待クロスは価格変動がないので安定的に資産運用できる

ひとつずつ私なりの見解を示したいと思います。

優待クロスで得た余剰資金では資産はなかなか増えない

優待クロスでお安く買い物できたとして、余剰資金が生まれることはたしかです。仮にすべての株主優待を現金化できたとするならコストを差し引いた分が利益となり余剰資金が生まれることになります。

しかしその余剰資金を再び優待クロスに使用すると考えると資産はなかなか増えないのではないでしょうか?それならば余剰資金はどんどん株式に投入した方が資産増大に貢献すると考えます。

価格変動が0=ほぼリスク0ではリターンもほぼ0である

リスク(振れ幅)を取るからリターンがあるというのが原則ではないでしょうか。優待クロスのリスクというかコストは手数料のみですから、リターンに当たる優待も同等のものしか取れないでしょう。

もちろん優待によっては多大なリターンを得ることができるものもありますが、トータルして考えると株式のリターンには及ばないと考えます。

優待クロスが資産運用として機能する場合ももちろんあります

優待クロスは資産運用の中心には成り得ないと書いてきましたが、そうでない場合もあります。それはお金がたくさんある場合です。これは一般的な投資にも言えることですが優待クロスもお金があればあるほど有利に進めることができます。

資金があればあるほどたくさん優待クロスで優待を得ることができ、余剰資金も比例して多くなりますよね。結果的にお金はさらに増えていくことになります。この辺りは資本主義の最たる特徴でしょう。

またお金があることと同様に重要なことはたくさん名義があるです。株主優待は名義ごとに取得できるからですね。たまに家族全員の名義で株主優待を取得しましたというSNSを見ることがありますがこれはこれでちょっと問題がありそうだなと思っています。

「たくさんお金がある」というお金の量がどのぐらいを指しているのかを判断するのは難しいですが一般的にいって1億あればたくさんお金があると言っても差し支えないのではないでしょうか。

つまり100万程度で優待クロスをしても資産運用としてあまり機能しないと思います。

1億まで行かなくても数千万でも効果はありますが、そこまでのお金を優待クロス主体で貯めた人はほとんどいないんじゃないのかな?

優待クロスの使い方のキモ

・たくさんのお金と名義がある場合は優待クロスは資産運用の貢献度が上がる

・多くの人の場合は優待クロスは生活のスパイスとして活用して出来る範囲で利用

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2017年9月(45歳)セミリタイア、その後鳥取に移住してのんびり暮らしています。資産運用の公式(収入-支出)+(資産×運用利回り)を守りながらインデックス投資を継続中。お金のことやセミリタイアの日常、ダウンシフトした働き方などを発信します。

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