介護、看護をしているとお金の問題に直面することがあるのですが最も困るのが本人でないと取引できない資産です。定期貯金や有価証券などはその最たるものですね。
原則として他人名義の資産を引き出したりすることはできませんが高齢化の影響で親族であれば普通貯金の引き出しを代行できるようになってきています。
2021年2月に全国銀行協会の方針として代理権のない親族が無権後見人として金融取引を代行することを認める方針、正しい後見人が決まるまで普通貯金であれば親族が貯金の引き出しを代行できるようにとしています。
出典:全国銀行協会(https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/news/news330218.pdf)
ただこれは一応の方針なので拘束力はないようです。だからどの銀行でも可能かどうかはわかりません。今後は高齢化にともなってもっと緩和されることを期待したいですね。
参考資料:(シニアガイド)後見人になっていない家族でも、認知機能が低下した人の口座のお金が使える新しい方針
2019年のデータでは健康寿命が男性72歳、女性75歳となっています。これを踏まえて75歳には資産のほぼすべてを決済口座の普通貯金にしておくべきだと考えています。
ほぼすべてというのは100%貯金にしてしまうと人生100年時代の長生きリスク(インフレなど)に対応できないと考えているからです。
具体的には銀行口座を1つ、証券口座を1つに集約しておくといいでしょうか。
終活の一環でこのあたりは徐々に整理しておく方がいいですね。たいして使っていない銀行口座、証券口座はあってもいいですが相続後の手続きが増えるので出来るだけ最小限にしておきたいです。
ここまでは一般的な見解です。
ここからは我が家の対策を考えてみます。
銀行口座は7つあります。実質稼働しているのは4つなので残りの3つのうち1つは解約しても問題なしです。解約後に再度口座開設するのは面倒なので仕事をしているうちは最大7口座を維持して徐々に口座を解約していきたいですね。
証券口座は3つありますが実質稼働は1つです。こちらも徐々に口座を解約していく予定です。
銀行口座と証券口座についてはよっぽどのことがない限り新規に口座を増やしません。
エンディングノートなどにあるように銀行口座、証券口座、その他の連絡が必要なことがらはすでに一覧にしているので行方不明になるような資産はないはずです。
最終的には健康寿命である75歳を目処に決済口座の普通貯金に70%、証券口座に30%の割合で調整したいと考えています。
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