定期的に出てくる話題なんだけど「仕事が嫌いだからFIRE」したいという動機はかなり危険な要素を含んでいると考えています。
FIREのサンプル数が少ないので何とも言えない部分はありますが仕事が嫌いでFIREしましたという人はほとんどFI(Financial Independence:経済的自立)していないと思うんですよね。
厳しい言い方をすると無職になっただけではないのかと。
若年層で資産1500円以下でFIREと謳っている人もいたけどそういった人たちはほとんど消えていったように感じます。
そういった人たちはこぞって仕事が嫌いでもう働きたくないという主張をしていましたね。
たしかに1000万円以上のお金は大金だと思いますが今後仕事をしなくても生きていけるお金の量としては少なすぎますよね。
独身ならいいけど夫婦や子供がいたらもう不可能と言えるでしょう。
「仕事が嫌いだからFIRE」に潜む懸念点はどうしても急ぎ過ぎることでしょうか。
早く辞めたい辞めたいという気持ちばかりが先に立ちちょっとお金ができるとすぐに踏み切ってしまう。もちろんそのお金で働かずに生活できるわけでもないので結局はアルバイトなどに踏み切り働いてしまうという流れになりがちです。
こうなってくると「仕事が嫌いでFIRE」したのにまた働いているという状況になってしまいますよね。まさに本末転倒です。
ここで正社員とアルバイトは違うという意見もあるでしょうが根本的に雇用労働はどちらでもあまり変わらないのではないでしょうか。
私も正社員と辞めた後にいくつかアルバイトをしましたが多少責任の重さに差はあるのかもしれないけど構造的には変わらないと感じました。
構造的に変わらないということは正社員であれアルバイトであれ我慢できずに辞めてしまう確率が高いです。
「仕事が嫌いだからFIRE」したいのであれば仕事の何が嫌いなのかを明確にしておく必要があります。仕事が嫌いな原因と言ってもいいでしょう。
それさえわかれば、仕事を辞めるという選択をしなくてもいいかもしれませんよ。
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