株式投資をしていると一度は考えたことがある「底で買って高く売る」というものですが底を見極めることはかなり難しくほとんど無理があります。
私も20年以上株式投資に携わっていますが底で買えたことは一度もありません。
相場の格言に「落ちてくるナイフは掴むな」というものがあります。株価が大きく落ちてきて底だと思ってもまだまだ落ちるので買ってはいけないというものですね。
「値ごろ感で買ってはいけない」というのもあります。株価が1000円から800円になったら20%オフでお安く見えますがさらに株価が下がればお買い得どころか高値買いになってしまします。
株価が下落すると「買い場が来た」という声がSNSにあがったりします。
こういう声があるうちは全然買い場じゃないということは肝に銘じて置いていいでしょう。本当の買い場というのは誰も声をあげなくなってからが本番です。
しかしそういった本当の「買い場」というのは度々訪れることはありません。買い場と言う声が少なくなってもっと下がるかもという場面で上昇していくことの方が多いんですよね。
だから現実的には底値で買うというよりある程度株価が下げたら買っていくというのがベターな戦略です。
私の資産運用の中心はインデックス投資ですがこれまでやってきた方法を一例としてご紹介します。
・高値から30%下落したら資金の1/3を投入
・残りの2/3は5年間の毎営業日積立を設定
・株価(基準価額)が高値に戻れば積立解除
コロナショックを例にとります。
たわらノーロード先進国株式の基準価額の推移を見てみましょう。
出典:アセットマネジメントOne株式会社
・2020/3/13に資金の1/3を投入
・2020/3/13に残りの2/3を5年間の毎営業日積立を設定
・2020/11/17に積立設定解除
高値からの30%下落はそこそこの下落で追加投資するには頃合いの数字だと考えています。最初に資金の1/3しか投入しないのはまだ下げる可能性があるからですね。
積立設定の5年というのはリーマンショックの回復が5年だったのでこれを参考にしています。
コロナショックでは回復が早く十分な資金を投入できませんでしたがそれはそれでしょうがないと諦めるしかありません。
インデックス投資では自分で決めたアセットアロケーション(資産配分)を守ることが重要ですから基本的には投資できる資金は余っていないことになりますがちょっとでもリターンをよくしたいと底値を狙い資金を温存している場合はこういう方法もありますよということですね。
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