年金の定期的な話題として「繰り上げ受給して自分で運用した方が得」というのがあります。しかし一般的には繰り上げ受給はしない方がいいと考えています。
ネットでよく見かける主張はこんな感じです。
・60歳から年金をもらった方がお金を有効に使える
・年金の制度改正でもらえる分が少なくなるかもしれないから早めにもらっておくべき
・繰り上げ受給して投資した方がお得
一見そうなのかな?感じることがあるかもしれないけど一度もらった年金は一生続きます。減額された金額がずっと続くと考えると不安じゃないですか?
年金の最大の利点は長生きリスクに対応していることです。だからできるだけ手取りが多くなるように受給するのが良いと考えています。
しかしそうは言っても人間には寿命がありますからもっとも遅くもらうことがベストだとは言い切れませんが少なくとも繰り上げ受給は99%とNGとしていいでしょう。
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強いて繰り上げ受給をしてもいい人を考えてみると次のような感じでしょうか。
・病気にかかっていて余命僅か
・年金に頼る必要がないほどの資産がある
・繰り上げ受給の金額で余裕で生活が可能
私的には「病気にかかっていて余命僅か」のみ繰り上げ受給はありかなと思います。「年金に頼る必要がないほどの資産がある」は余裕があるんだったら余計に繰り上げ受給をする必要はないし、「繰り上げ受給の金額で余裕で生活が可能」はほとんどいないでしょう。
こうやって考えていくと一般的には年金の繰り上げ受給をした方がいい人はほとんどいないと思うんですよね。
一部のインフルエンサーや株クラが繰り上げ受給を煽っている時は一度立ち止まって考えてみた方がいいですよ。
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