NISAの影響もあってか「貯蓄から投資へ」少しずつ進んでいるように感じます。ただこれは一つの要因ではあるけれど本当の理由は別の所にあると考えています。
私はお金を増やしたいということで投資を始めました。お金を増やすことができれば選択肢が増えますから豊かな人生を歩めると考えたからです。
しかし一般的にはもっと切実な理由があり投資に踏み切るようになったのではないかと考えられます。
物価が上昇しているのに給料がついていけない
最近ではかなり物価の上昇を感じることが多くなってきました。いわゆるインフレですがこれまでのデフレ経済に慣れきってしまったのでびっくりする人が多いかもしれませんね。
世界の先進国を見ると緩やかなインフレが起こっていますが日本では長い間デフレが続いていました。これ自体異常なことだと思いますがあまりに長い間続いたので当たり前になってしまいましたよね。
デフレ経済でありながら給料は増えていた時代でしたから投資なんてする必要はありませんでした。昔は預貯金の金利も7%ぐらいがありましたからね。
給料が増えて銀行にお金を入れておけば問題ありませんでした。
まさに「現金こそ正義」の時代です。
今ではその面影はまったくなくなってしまいましたが。
しかしここ数年、いや10年ぐらいでしょうか。環境が大きく変わりました。
いちじるしい物価上昇と可処分所得の低下ですね。
特に税金と社会保険料のアップで額面の給料は増えても実際に手にできるお金は増えるどころか減少傾向にあります。
こうなってくるとさすがに貯金だけではダメだと感じる人が多くなるでしょう。
平均寿命が延びて老後期間が増えた
厚生労働省の資料を見ると平均寿命が延びているのがよくわかります。
出典:厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-02-01.html)
老後の期間が長くなることで必然的に必要なお金も増えてしまうわけですね。
昔は退職金と年金で悠々自適な老後というイメージでしたが現在ではそういうわけにはいかないだろうと感じます。
もちろん悠々自適の生活ができる人もいるでしょうけどかなり少ないんじゃないでしょうか。
老後2000万円問題というのが話題になりましたがインフレや増税、社会保険料の増加を考慮すると生活費は年金でまかない、その他のお金は投資でまかなうというのがスタンダードになってくると容易に想像できます。
昔は投資なんてしなくても貯金しておけば良かったんですが多少金利が上がったとしても物価上昇にはついていけないでしょう。
株式投資でインフレに勝つ
投資と言ってもいろいろあるわけですがやはりオーソドックスな株式投資から始めた方がいいですね。
今では100円から投資信託を買えますから気負わずに誰でもできるでしょう。その際にはNISAを利用することを忘れないようにしましょう。
最低限インフレに負けない投資をすることで豊かではなくても安心した生活を感じることができるようになると考えています。
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