【地方創生】鳥取は過去の繁栄を取り戻すことができるか

2023年5月20日土曜日

日記

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鳥取に移住してきた当初は地方創生にも関心があり、いくつかの記事を書いていました。しかし考えれば考えるほど難しくこれといった妙案は浮かびませんでした。いや浮かぶには浮かぶのですがそのどれもが現実的ではないということですね。

地方の景気が苦しい理由は人口減

投資をしたりしている人は人口増の国に投資をした方が良いということを聞いたことがあると思います。地方活性化にもこれは当てはまり人口が減少していく場所ではすべての産業が衰退していくと考えています。

これは東京や大阪といった主要都市と比較するとよくわかります。人が集まるにはそれなりに理由があります。給料が高い、興味がわくイベントがある、多様な商業施設がある等人が楽しめ環境が揃っています。

地方でも地方なりの楽しさがあると思いますがそこに人が集まらない以上その楽しさと言うのは独りよがりであり、多くの人には受け入れられないものなんでしょう。

それでは何故人口減少が起こるのでしょうか?

私が考えるに次のような要因ではないでしょうか。

・給料が安い仕事がほとんどである

・能力のある若者は都会へ出る

・能力のない者が残る

・人口減少及び能力のない者が多くなりまともな産業が育たない

現在は移住者も増加しているようでかろうじて人口減少に歯止めがかかっている感じでしょうか。しかし最も活躍して欲し世代20~40代はどんどん都会に出て行っていると思うんですよね。

出典:鳥取県 https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1190922/pe_202001.pdf

どう考えてもじり貧にしか思えません。自然動態での減少は避けられませんから県外への流出減少と県外からの流入増加をしなければ人口は増加していかないでしょう。

それではどうすれば人口減少を防ぐことができるでしょうか。

Iターン・Uターンの地方移住を促進させる産業を確立

何だかんだ言って生活する為にはどうしてもお金が必要なんです。地方は生活費があまりかからないという意見もありますが実際に私は移住してきてもそういったことを感じられません。

どちらかと言えば競争原理が働く都会の方が生活コストは低くなるんじゃないかという感じがしています。地方都市といってももっと山奥のいわゆる本当の田舎だけで自給自足的な生活なら生活コストは安くなるかもしれませんが好き好んでそういう場所に行く移住者はかなり少ないと思います。

そういった人もいないくはないですが実際に極少なのは現実が示していますから人口増にはつながらないでしょう。

産業を確立させるためには企業や大学の誘致、観光の活性化、交通機関の整備などが考えられます。

企業の誘致についてはいくつかそういった事例もあります。ただここで問題なのは働く場所は増えても給料が高くなることはないということなんです。

例えば企業が地方で工場を作ったとしても賃金はその地方に見合ったものに合わせてくるので都会とまったく同じ仕事内容であっても賃金は地方基準になります。

露骨に言えば安い労働力として海外からの作業員を調達している企業がありますよね。そういったことの国内版だということです。しかし最近では工場での作業は外国人が多いらしく日本人は減少している傾向にあるようです。

観光の活性化ですがこれは産業確立に一番期待したいですがどの地方も同じように観光を活性化させるために努力していますから差別化が難しいでしょう。

交通機関の整備では鳥取では鳥取道や山陰道が出来たので関西方面からは以前に比べるとかなり快適に来れるようになりました。しかし向こうから簡単に来れるということはこちらからも簡単に出ていけるということを意味しますから微妙な気はしますね。

産業が確立するために企業や大学の誘致、観光の活性化、交通機関の整備を挙げましたがこれらが整っても最大の問題が残っています。

それはその地方でなければならない理由です。

例えば鳥取でなければ成り立たないような条件がなければ他の地方でもできるので差別化にならないですよね。差別化ができないということは地方の魅力としては薄いわけです。

はっきり言ってしまえば都会よりも魅力がある何かが産業として成長しなければ人口減少は止められないでしょう。

ここまで書いてきた感じたのはそりゃ地方で公務員の人気が高いのは当然だろうなということです。どんどん賃金を落とされブラック企業化されそうな民間企業では働きたくないでしょう。

人口減少が避けられない地方の生き残り方

人口減少が避けられないのならいっそのことそれを利用して生活圏を集約してはどうでしょうか。都市部である駅周辺に集まって生活することでコンパクトシティーを成立させるということです。

生活圏が限定されることにより行政や企業のランニングコストも減少できるはずです。このように集約することで疑似的な都会を作り出すことはできるでしょう。そうすれば車社会からの脱却で電車・バス・タクシーなどの交通網もより発展すると考えています。

中心部に人が集まり過疎化した地域は行政が整備して有効化できそうなことに使うのもいいし、自然に戻すというのもいいと思います。

地方創生の本当の闇

冒頭に現実的には難しいと書きましたが真剣にやろうと思えば可能だと考えています。

しかし地方ってだいたい利己的な権力者が多いんですよね。何かを決めるにしてもその人たちの了承がない限り話が前に進まないのが実情です。特に目新しい変化に対する抵抗が半端ない気がするのです。

そんなこんなで私としては鳥取を含め地方創生はかなり困難だと考えています。

鳥取移住について考えている方はこちらをどうぞ。

【地方移住】鳥取移住のメリット・デメリット



【この記事を書いた人:クロスパール】

1971年生まれ、2017年9月にセミリタイア達成。資産運用の中心はインデックス投資で趣味として日本個別株を保有。日本株は配当・優待を長期に享受するスタイルです。

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2017年9月(45歳)セミリタイア、その後鳥取に移住してのんびり暮らしています。資産運用の公式(収入-支出)+(資産×運用利回り)を守りながらインデックス投資を継続中。お金のことやセミリタイアの日常、ダウンシフトした働き方などを発信します。

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