最初に私の考える結論を言っておくと「金融資産課税はかなり難しい」です。その理由は金融資産を把握することができないのではないかということです。
マイナンバーがあるから金融資産課税はやろうと思えばできるでしょと考える人がいますがなかなか難しいと思うんですよね。
例えば銀行口座が一つだけしか作れないことになったら金融資産課税は大幅に前進するかもしれませんが実際には多くの人は複数口座を保有しているでしょう。私も6口座あります。
銀行口座に関して言えば複数ある口座の合計金額に対して金融資産課税をすることになりますがこの合算というのがとてもじゃないけど出来ない気がするんですよね。
みなさんご存知のように同姓同名で同一生年月日でも別人ということがあります。こういったことを一つ一つ確認していかないといけないですが処理が膨大過ぎてほぼ不可能ではないかと考えています。
いや住所も一緒なら間違いないと考える人もいますが住所変更していない場合もありますよね。そうすると同一人物ではない可能性がある限り金融資産の合算はできないでしょう。
金融資産というからには銀行口座だけではなく証券口座、保険などもありこれらをすべて把握しきることはできないのではないでしょうか。
金融資産と呼ばれるものすべてにマイナンバーが紐づけされたならば可能なのかもしれませんがそれは私が生きている間はないような気がします。
また健康保険とマイナンバーを紐づけるだけでも大きな問題になっていますよね。こういったことからもすべての金融資産を把握することの難しさがわかります。
そんなことよりも不動産の諸々にかかる税金や株式の譲渡所得や配当所得にかかる税金などを上げる方が現実的だと思うんですよね。
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【この記事を書いた人：クロスパール】
1971年生まれ、2017年9月にセミリタイア達成。資産運用の中心はインデックス投資で趣味として日本個別株を保有。日本株は配当・優待を長期に享受するスタイルです。
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