インデックス投資の出口戦略でせっかく増やしたものを取り崩すのは精神的に苦痛があるのでできないんじゃないか、取り崩すときに株価が低迷していもできるかなどの意見が定期的に出てきます。
私は生活費の100％をインデックス投資の取り崩しでまかなっているわけではありませんが足りない分は取り崩しで対応しています。
結論としては「インデックス投資の取り崩しは問題なくできる」です。
いくつかある指摘にお答えしたいと思います。
せっかく増やした資産を減らすのは精神的苦痛を伴う
これは正直言って本末転倒でしょう。お金は使ってなんぼですから増やした資産を使うことに苦痛を感じるのならインデックス投資の取り崩しが難しいというよりも個人の性格の問題だと思います。
取り崩すときに株価が暴落していても大丈夫か
株価というのは上下するのはわかっているわけですから暴落時にはどうするのかという対応をあらかじめ決めておけば問題ないと考えています。
最も有効なのはある程度の現金を保有しておくことですね。私的には年間支出の5年分の現金を保有しておくといいのかなと思います。
関連記事：【インデックス投資の出口戦略】4％ルール取り崩しはSRRに注意
4％ルールを淡々と実行することができるか
インデックス投資の出口戦略として4％ルールが有名ですよね。詳細は割愛しますが初期の4％の金額を毎年取り崩していけば30年後でも資産は0にはならないというものです。
考え方のひとつとしてはありだと思いますが実際には毎年4％ずつ取り崩す必要はありません。必要な時に必要な分だけ取り崩せばいいわけですから取り崩し額はもっと少なくなる可能性が高いと考えています。
特に日本では公的年金もありますからね。
年間支出25倍の運用資産を作れた人が無為無策なはずがない
4％ルールを実行するということは年間支出25倍の運用資産があるということですからそこまでの資産を作れた人が無為無策のはずがありません。株価の暴落や何らかのアクシデントがありお金の不安ができたら節約や働いたりすることでしょう。
ほとんどの人はもっと少ない資産で生活しているのですからかなり余裕がある状態だと思うんですよね。
まあ余裕を持った資産計画は必須ですけどね。
関連記事：セミリタイアにおけるバッファ（時間・資源的なゆとり、余裕）の取り方
究極的には取り崩すしかない
いやいやそれでもすごい暴落や精神的苦痛で取り崩すのは難しいよと強硬に言い張る意見もありますがそもそも取り崩さなければ生活できないなら否が応でも取り崩すしかありません。
だからそんなに心配しなくても大丈夫だと考えています。
もし資産が減るので取り崩したくないという理由で生活に困らないのであればそれはそれで良いことだと思いますよ。
【この記事を書いた人：クロスパール】
1971年生まれ、2017年9月にセミリタイア達成。資産運用の中心はインデックス投資で趣味として日本個別株を保有。日本株は配当・優待を長期に享受するスタイルです。
セミリタイアするまでの軌跡はこちらをご覧ください。
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