資産運用ではアセットアロケーション(資産配分)が重要で基本的には比率管理します。リスク許容度に合わせて比率を調整することで心地よく運用できるようにする為です。
大別すると無リスク資産とリスク資産に分けることができます。
無リスク資産とは銀行貯金、個人向け利付国債など、リスク資産は株、債券、REITなどになります。わかりやすく言うと無リスク資産は見た目の数字が変動しないものですね。
無リスク資産と言えど価値は変動しますから本当の意味での無リスク資産はないのですが資産運用では便宜上こういう分け方をしているようです。
本来ならこれらの資産を比率管理して運用してきますが私は無リスク資産は金額管理にしていく予定です。
今回はその理由を記事にしますね。
資産規模が大きくなると比率管理では無駄が多すぎると感じる
アセットアロケーションをどのように構成するかは千差万別ですが比較的管理しやすく株価の波があっても続けられるであろうカウチポートフォリオ(無リスク資産50%・リスク資産50%)を想定します。
資産3000万円 無リスク資産1500万円・リスク資産1500万円
資産5000万円 無リスク資産2500万円・リスク資産2500万円
資産1億円 無リスク資産5000万円・リスク資産5000万円
年間支出がどれぐらいかにもよりますが無リスク資産が10年分あればほとんどのことには対応できると考えているんですよね。
資産規模が大きくなるにつれ比率管理すると無リスク資産は必要以上に膨らんできます。その必要以上分を無リスク資産として保有しておくには無駄が多すぎると感じます。
年金受給まであと12年
65歳で年金受給を想定すると私の場合はあと12年になります。株価の暴落が10年続いたとしても10年分の無リスク資産があれば十分対応できます。
残りの2年はリスク資産を取り崩したとしても資産の減少はたかが知れていると思うんですよね。年金受給後は資産の取り崩しはぐっと減ることが容易に想定できますから年金までの距離がある程度見えてくれば無リスク資産を金額管理しても問題ないと考えています。
あらかじめ無リスク資産比率を低くしておいてはどうか
資産規模が大きくなると無リスク資産に無駄ができると考えるならあらかじめ比率を低くしておく、もしくはその時にアセットアロケーション変更して無リスク資産の比率を下げるということが考えられますよね。
これはこれでありだとは思います。
ただ最初にアセットアロケーションを決める際に自分のリスク許容度に合わせて決めたはずですからそこに違和感を感じなければいいでしょう。無リスク資産比率を下げたことにより運用に不安を感じるようになってしまえば本末転倒ですからね。
まとめ
・資産規模が多いくなると無リスク資産を比率管理すると無駄が多くなる
・年金受給までが見通せる年齢になった
・運用に不安を感じないならアセットアロケーションを見直すのはあり
コメント欄は原則廃止しました。X(旧Twitter)をフォローして頂ければ幸いです。
クロスパール(https://twitter.com/crosspearl01)
【この記事を書いた人:クロスパール】
1971年生まれ、2017年9月にセミリタイア達成。資産運用の中心はインデックス投資で趣味として日本個別株を保有。日本株は配当・優待を長期に享受するスタイルです。
セミリタイアするまでの軌跡はこちらをご覧ください。
【セミリタイア】
セミリタイアするのにどのぐらいのお金が必要なのか?その具体的な必要資金を詳細解説。
【決定版】45歳でセミリタイアするなら必要資金は年間支出の20倍
セミリタイアすると多くの場合は国民健康保険に加入することになりますが国民健康保険料で適用される控除についてまとめています。
【国民健康保険料】住民税非課税世帯でも7割軽減されないことがある
セミリタイアの最大の懸念事項はインフレです。インフレ対策の王道は株式投資ですがその他の方法も紹介しています。
セミリタイアとは少し違いますが人生後半戦に差し掛かる頃にはダウンシフトを意識した方が楽しい時間を増やせる気がします。
資産運用のシンプル化に伴い楽観、悲観、普通の3本のシナリオで資産寿命をシミュレーションしました。出来る限りバッファ(余裕)を取ることで想定外のことが起きても対応できると考えています。
【最後の逃げ切り戦略】セミリタイアの資産運用シミュレーション
セミリタイア三部作
【インデックス投資の出口の疑問を解決】
SRR(Sequence of Return Risk)シークエンス・オブ・リターン・リスクを知っていますか? インデックス投資の取り崩し時期にプラスのリターンが先に来るのかマイナスのリターンが先に来るのかでその後の結果が大きく変わるというものです。
【インデックス投資の出口戦略】4%ルール取り崩しはSRRに注意
4%ルールを盤石のものとする為に現金クッションと利回りシールドの概念は知っておいても損はないでしょう。こういった考えをもとに自分なりにアレンジしていくことが破綻を回避する近道だと思います。
【インデックス投資の出口戦略】4%ルール破綻を回避する現金クッションと利回りシールド
インデックス投資の出口はどうすればええんや?と思っている方におすすめの記事です。
【日本個別株投資をするなら知っておきたい】
安心して継続保有できる日本株はどうやって探したらいい? そんな時はスクリーニングして自分好みの銘柄を選び出しましょう。
【最新版】罠銘柄を避ける!安心して長期保有できる日本高配当株の見つけ方
スクリーニングだけでは見つけられないお宝銘柄を発掘する方法。
【日本株】自信を持って保有できる銘柄を購入する為のステップを全公開
業種(セクター)を分散した方がいいって言ってもどの業種をどのぐらい保有すればいいんだろうか? そんな疑問にお答えする記事です。
【地方移住・創生】
地方移住するときに気を付けておきたいことをまとめています。
地方創生が順調に進まない最大の懸念事項。
【運気上昇】
運気を意図的に上昇させる方法があったら知りたくないですか?
【幸運を呼び込む】誰でもすぐに始めることができる運気を飛躍的に上げる方法13選
応援クリックをして頂けると更新する励みになります。
にほんブログ村