今年の2月あたりから無リスク資産を増やしています。私の無リスク資産は銀行貯金と個人向け利付国債(変動10年)です。
後者については2月から購入していて7月まで毎月購入予定。
労働収入からの新規資金は見込めませんから投資信託を売却して資金を捻出しています。
こういったことをXでつぶやいた所、株式のリターンより低いものにお金をおいておくのはもったいない、株式のリターンを信じられないなら株式投資するべきでない、個人向け利付国債(変動10年)に投資するなんてバカげていると言われました。
投資方針は人それぞれですから自分の信じた道を行けばいいと考えていますから、このような意見もそういう考え方もあるんだなと感じます。
投資方針も人それぞれですが置かれた環境や状況もそれぞれに違います。だから同じ答えが出るわけがないのです。
年齢、独身、既婚、子あり、家族の看病、介護、自分自身の体の強さなどパラメータがあり過ぎてまったく同じになることなんてありませんよね。
それはさておき私が無リスク資産を増やしている理由を書いてみたいと思います。
株価暴落に備える
株式相場は下げ続けることもありませんが上がり続けることもありません。直近10年ほどは順調過ぎるぐらいの右肩上がりです。
出典:Yahooファイナンス
S&P500のチャートですが2020年のコロナショックの大きな落ち込み、2022年のゆるやかな下落相場がありますが10年スパンで見ると順調な右肩上がりを形成しています。
今後も長期で見れば右肩上がりになると考えています。というかそれに賭けているから投資しているわけですね。
2022年に1年を通してゆるやかな下落がありますがこれが2年、3年、5年と続くことも考えられます。もっと長いかもしれませんがそれは誰にもわかりません。
株価暴落時に売却をすることで資産の減少スピードが上がります。資産寿命がどんどん短くなっていってしまうんですよね。
そういった時に無リスク資産で生活して株式を売却しないことで資産寿命をのばす狙いがあります。
リカバリー不可能
サラリーマンとして現役バリバリに働いているのなら資産が減少してもリカバリーできます。そもそもキャッシュフローがプラスでしょうから株価の変動すらどうでもよく給料だけで生活できるはずですよね。
私はセミリタイアしているのでキャッシュフローは常々マイナスです。株式のリターンが良いときはプラスになりますがそれは資産を切り崩しているわけで新規資金が入ってくるわけではありません。
つまり何かしらの事態で資産が枯渇することは絶対に防がなければいけません。
先ほどの株価暴落時に売却すると資産減少スピードが上がりますから、ここで無リスク資産がなければおそらくリカバリーすることは不可能でしょう。
株式と無リスク資産のリターンが違うのは当たり前
株式のリターンが良いからといって100%投資する人はいないでしょう。もし100%(もしくはそれに近い数字)投資できる人がいるなら安定的な収入(サラリーマンなど)がある場合と資産規模がかなり大きいかのどちらかになると考えています。
安定的な収入があるなら株価の動向なんて気にする必要はありませんし、資産規模が大きいなら株価暴落が続いたとしても特に問題ないでしょう。
私はどちらにも該当しませんからやはり無リスク資産は必要だと考えています。
株式のリターンが良いのはその分リスクを取っているからであり、無リスク資産のリターンが低いのはほとんどリスクを取っていないからですね。
その性質を理解してどれぐらいの配分をするのかはこれまた人それぞれになります。
無リスク資産のありがたみはその時がくるまではわからない
結局のところ株価暴落がこなければ無リスク資産のありがたみはわからないと思います。しかしその時がきたときに対応できるなら問題ありませんが多くの方はそうではないのではないでしょうか?
私は絶対失敗できないということもありますが枕を高くしてぐっすり眠れるように無リスク資産は十分持つつもりです。
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クロスパール(https://twitter.com/crosspearl01)
【この記事を書いた人:クロスパール】
1971年生まれ、2017年9月にセミリタイア達成。資産運用の中心はインデックス投資で趣味として日本個別株を保有。日本株は配当・優待を長期に享受するスタイルです。
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