今回はインデックス投資の最適な取り崩し方について記事にします。
なお「最適」とは人それぞれになりますので私にとって最適な取り崩し方になりますが皆様の参考になれば幸いです。
お金を使う順番
1 アルバイト、年金などの収入
2 銀行口座普通貯金
3 個人向け利付国債(変動10年)
4 特定口座の投資信託
5 旧NISA口座の投資信託
6 新NISA口座の投資信託
便宜上順番をつけてみましたが口座引落やクレジットカード引落があるので1と2は同じ順番みたいなもんですね。
今回のピックアップするのは「4 特定口座の投資信託」になります。
シミュレーションではおそらく5~6は温存できるのではないかと考えています。株価低迷期間が長い場合は「3 個人向け利付国債(変動10年)」を使うことになりますがこれがゼロになることはないと楽観視しています。
資産状況確認
A 銀行口座普通貯金
B 個人向け利付国債(変動10年)
C 日本個別株式
D 投資信託
詳細はこちらの記事をご覧ください。
BとCは基本的にはさわりませんのでAが少なくなってきたらDを売却していくという形になりますね。
インデックス投資の取り崩し方の疑問点
資産寿命を延ばす為には株価が下落している時に取り崩さない方が良いことになります。しかし「株価が下落」している時って何を基準にしていいかわかりませんでした。
例えば次のような株価の推移があったとします。
1月 1000円
2月 600円
3月 800円
3月の株価は1月から見れば下落していますが2月から見れば上昇しています。この場合は取り崩してもいいでしょうか?
取り崩すタイミングが常に最高値であれば問題ありませんがそうなることはかなり難しいですよね。そう考えると最適な取り崩し方がわからなくなってしまいました。
「お金が必要な時に取り崩す」という方法もいいんですが結局これもそれっていつ?という疑問が残ります。
もちろん無リスク資産で対応できないぐらいの大きなお金の場合は取り崩さなければなりませんが普段はそういったことはない想定ですからね。そうすると無リスク資産がほぼゼロになった時でしょうか?
こういった自分にとって違和感がある方法は継続できないと考えていたのでもっとシンプルに機械的な方法はないのかと模索していました。
しかしこれらの疑問点を払拭する取り崩し方を考えつきました。
出口戦略:インデックス投資の最適な取り崩し方
毎年6月と12月に銀行口座普通貯金が任意の金額になるように投資信託を売却する。
ただし投資信託を売却するのは任意の金額以上の時とする。
銀行口座普通貯金の任意の金額とは年間支出の5倍です。これだけあれば株式の低迷期間が長くても取り崩さなくても大丈夫だと考えているからです。
二段構えとして個人向け利付国債(変動10年)にも年間支出の5倍を保有しています。
投資信託の任意の金額とは年間支出の25倍です。私は4%ルールを基準にしていますから必然的にこの数字になりますね。
こうすることで機械的に取り崩しを行うことができると考えました。
なお投資信託が任意の金額に達していない場合は銀行口座普通貯金を使い続け減っていくことになりますがインデックス投資は右肩上がりの成長にかける投資なのでいずれ最高値を更新し続けるでしょう。
だから銀行口座普通貯金と個人向け利付国債(変動10年)を使い切る前にインデックス投資の資産は最高値に到達すると考えていてその時にそれぞれを補充していけば問題ないと考えています。
以上を簡潔にすると次のようになります。
毎年(6月・12月)に投資信託の時価が年間支出の25倍以上の場合は銀行口座普通貯金が年間支出の5倍になるように売却する。
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クロスパール(https://twitter.com/crosspearl01)
【この記事を書いた人:クロスパール】
1971年生まれ、2017年9月にセミリタイア達成。資産運用の中心はインデックス投資で趣味として日本個別株を保有。日本株は配当・優待を長期に享受するスタイルです。
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