税制改正が行われる前はあまりメリットがないと感じていた相続時精算課税制度ですが2024年1月1日からは神がかった制度に生まれ変わったと考えています。
素晴らしいのは相続時精算課税制度に基礎控除（年110万円）が追加されたことです。
暦年贈与でも基礎控除（年110万円）がありますがこちらは相続時財産に加算される期間が3年から7年と変更になってしまいかなり使いづらくなってしまいました。
その点、相続時精算課税制度の基礎控除（年110万円）は相続時財産に加算されません。
つまり相続時精算課税制度を選択して毎年110万円以内の贈与を行う場合は贈与税ゼロで相続時財産に加算もされないということになります。
手続きは次のようになります。
1 2024年〇月〇日に相続時精算課税制度を使い110万円以下の贈与
2 贈与契約書作成（作成しなくても可）
3 2025年2月1日～3月15日の期間に相続時精算課税選択届出書を提出（初年度のみ）
提出書類：相続時精算課税選択届出書・戸籍謄本（抄本）
注意点としては一度相続時精算課税を選択すると暦年贈与に切り替えることができません。
また暦年贈与では贈与者と受贈者は誰でも可ですが相続時精算課税では「60歳以上の父母・祖父母から18歳以上の子・孫へ」という条件があります。
注意点や条件を考慮して相続時精算課税制度を利用してみてはいかがでしょうか。
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クロスパール（https://twitter.com/crosspearl01）
【この記事を書いた人：クロスパール】
1971年生まれ、2017年9月にセミリタイア達成。資産運用の中心はインデックス投資で趣味として日本個別株を保有。日本株は配当・優待を長期に享受するスタイルです。
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