セミリタイア・FIREという生き方を求めて資産形成している人もいますが一般的には老後のお金が困らないようにしている人が大多数でしょう。
セミリタイア・FIREを目指して資産形成するのと老後のお金を準備するのでは時間に圧倒的な差があります。
老後のお金を準備するのはそれほど難しくはないと思うんですよね。老後2000万円問題なんて話題もありましたがそれぞれに必要なお金の量は違いますから自分はどれぐらい必要なのかを考えないといけません。
一般的な資産形成のゴールは「年金+資産収入>年間支出」の形ではないでしょうか。この形を作るのはそれほど難しくありません。
資産収入のゴールを決める
実際に資産形成していく中でゴールはあってないようなものですがひとつの目標として決めておいた方がわかりやすいです。
年金額はそれぞれに違いますが資産収入というプラスαはどれぐらい欲しいかの希望はあるでしょう。まずはどれぐらいの資産が必要か確認してみます。
「一般的に」ということですから60歳までは働いていると想定します。そうするとそれなりの年金額があることを考慮するとプラスαとしては月額5万円か10万円を望むことが多いのではないでしょうか。
利回り4%と3%で必要な資産を計算してみましたが1%違うだけでかなり必要資産は変わってきますね。
株式に投資するインデックス投資(全世界株式・先進国株式・S&P500)の利回りは過去データから30年平均年8%を超えています。
これは平均ですから良い時もあれば悪い時もありますが年4%というのはかなり保守的な数字ではないでしょうか。
私は多くの人は赤枠で囲っている月額10万円のプラスαを目標にすればいいのではないかと考えています。
年金プラス10万円だとかなり余裕が生まれるんじゃないですか?
65歳で資産3000万円を貯めるには
冒頭で話したように老後までにはかなりの時間があります。この時間を最大限有効に使うことが最大のポイントになります。言い換えれば資産運用は早く始めれば始めるほど良いということですね。
ご覧のように期間が短くなるにつれ資産が増えていないのがわかります。これには毎月の積立額が年数分プラスになっていないということもありますが利回りの効果が十分に得られないということでもあります。
単純計算で積立期間20年の資産額に20年分の積立額をプラスすると18,203,239円になります。積立期間40年の35,458,841には遠く及びませんね。
概ねこれが運用の効果になります。
つまり65歳までの期間が短い場合には積立額を増やすしかありません。しかし積立額を増やすのはかなり難しいこともありますから少額でなるべく早く資産運用した方が達成確率はグンと上がるということですね。
老後のお金問題はそれほど気にする必要はない
上記考察のように早めに準備しておけば老後のお金をそれほど気にする必要はありません。ただこういったことに気づくか気づかないか、行動するかしないかは大きな分かれ道になりますのでちょっとでも気になったら始めてみるのはいかがでしょうか。
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クロスパール(https://twitter.com/crosspearl01)
【この記事を書いた人:クロスパール】
1971年生まれ、2017年9月にセミリタイア達成。資産運用の中心はインデックス投資で趣味として日本個別株を保有。日本株は配当・優待を長期に享受するスタイルです。
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